昨日の朝出発の前、ユースホステルクラブの7名からインタビューを受けた。いくつかの質問の中に「今までYHをやっていて、面白いホステラーっていましたか?」というのがあって、咄嗟に「沢山いました!」と答えてしまったが、正確にいうと面白い人にしてしまったというのが本当なのだ。
頭が良くて真面目な好感度抜群の大学生。 夜、ビールで盛り上がっていた中に、アルコールがダメな彼が手持ちの羊かんを出してきて、羊かんについてのうんちくを語り出したが、誰にも相手にされず、浮いていたので
「これから羊羹男が羊かんの一気に挑戦しまーす」
と私がみんなに宣言すると、彼は本当に1本あっという間に食べてくれた! この時から、彼のニックネームは「羊羹男」となった
夕食後、盛り上がっている最中、瞳が大きくてマツゲの長〜いハーフの男性が一人だけ眉間にしわを寄せて片隅で、静かに焼酎を飲んでいた。 何となく人を寄せ付けない雰囲気。そこで私が、
「おーい! そこの片隅で静かに飲んでいる様だけど、瞬きする度にマツゲからバタッバタッと音が聴こえているんだよ、みんな、静かにー!」
と言ってその男性の長いマツゲに貝割れ乗っけてやった。それからその男性はみんなとうち解けて、YHの常連となった。
こんな風に、時にはユーモアで人と人をつなげてしまうのも面白い。みんな面白い一面を必ずもっているから、それを引き出すのはもっと面白い。面白がっている私が実は一番面白いのかもしれない。